ひざ下の前側にある、脛(すね)は後ろ側にあるふくらはぎと同様につりやすい部分のひとつです。
下肢前面から足先にかけて縦に長い筋肉が走行しているため、すねから足の先までが全体的につったように感じられたり、どこがつったかわかりにくいこともあります。
ここでは脛(すね)がつった時の対処法についてご説明します。
脛(すね)に限らず、つった時の対処法は
- ゆっくりストレッチ(つった場所を伸ばす)
- 温める
この2点になります。
温め方に関しては蒸しタオルやホカロンなどの使い捨てカイロでつった箇所を温めましょう。
他にも
- 漢方薬を飲む
- 脛(すね)がつった時に効果的なツボを押す
という方法もあります。
それでも痛みが治まらない時には
消炎鎮痛剤などを使うなどして対処しましょう。
ここでは、脛(すね)がつった時のストレッチの方法とふくらはぎがつった時に効果的なツボとツボの押し方を紹介します。
脛(すね)がつった時のストレッチ
すねにあるのは前脛骨筋(ぜんけいこつきん)、長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)、長趾伸筋(ちょうししんきん)です。
前脛骨筋はすねから土踏まずに付着しています。
そのため、正座をすれば伸びます。
または、立ち上がってつま先を持ち、かかとをお尻にしっかりと押し付けると伸ばすことができます。
反対の手はバランスが崩れないように何かにつかまってください。
長母趾伸筋と長趾伸筋はその名の通り、すねから指についています。
前脛骨筋を伸ばした位置から、さらに指を下向き(足裏の方へ)に曲げると伸びます。
脛(すね)がつった時にはこのストレッチを是非試してみてください。
脛(すね)がつった時に効果的なツボ
下肢の前面である脛(すね)を構成している一番主要な筋肉は前脛骨筋で、膝のすぐ下の外側から始まり、足の内側(土踏まず)に終わる筋肉で非常に長く大きな筋肉です。この筋肉に対応しているツボを利用して押さえることで効率良く、脛がつった時の対策を行うことができます。
足三里(あしさんり)
ツボ名の由来は、お灸を据えることで疲れていてもさらに三里(約12km)歩くことができたという言い伝えから名付けられました。「おくのほそ道」で有名な俳人、松尾芭蕉も旅をしている時にこのツボにお灸を据えながら歩いたと言われています。足三里は、前脛骨筋が始まってすぐの外側、上部にあります。すねよりは少し上にありますが筋肉は縦に繋がっているため、この足三里を刺激することですねから足の内側まで続く前脛骨筋をほぐす作用が期待できます。足の陽明胃経という経絡上に位置しており、目の下から始まり胸、腹を通過して脚の外側を通り、足の第2趾に終わる経絡で、足の症状や胃の症状などによく使われるツボが集中している主要な経絡となっています。
場所は、膝のお皿の外側、下辺のくぼみから指4本分ほど下にあり、筋肉の盛り上がりが感じられる部分になります。下肢の正面に脛骨と呼ばれる大きな骨がありますが、その外側にあります。触れると心地よい感覚があります。ツボはいつも必ず同じ場所にあるということはありません。日によって、体調によって場所が常に変わりますので、ここという場所を決めるのではなく、触れてみて感覚の良い場所を刺激するようにしましょう。
押し方は、左脚であれば左手の親指、もしくは右手の4指で筋肉の盛り上がりをほぐすように押します。筋肉がしっかりついている部分にあるので多少力を入れても大丈夫ですが、力の入れすぎには注意しましょう。前脛骨筋が縦方向に走行しているので、上下の場所は多少ずれてもokです。脛(すね)がつった時の他に、歩きすぎた時の疲労回復にも良いツボです。また、足三里は足の陽明胃経の経絡上に属しており、胃にも非常に密接な関係のあるツボとなっています。食べすぎた時や、消化不良を感じた時、胃の調子が悪い時などにも使えるツボとなっています。押すとお腹の張りが楽になったり、ゲップが出るという人もいます。
中封(ちゅうほう・ちゅうふう)
足首の前面側の、前脛骨筋と長母指伸筋との間にあるため、中(間)に封じ込めるという意味で中封と呼ばれているツボで、足の厥陰肝経の経絡上に属していています。足のすねがつった時には、この前脛骨筋と長母指伸筋が深く関わるので、少し離れた場所にあるこの中封も非常に効果的なツボです。また、東洋医学的に見て、この中封は治療効果の高いツボとしても知られており、気や血の巡りが出入りするところとされています。体の末端に近いツボですが様々な効果が期待できると言われています。
場所は、足首にある内くるぶしの一番盛り上がったところから、床と平行に指1本分前にすべらせた陥凹部にあります。くるぶしは大きく分かりやすい骨なので、まずは内くるぶしを探すところから始めてください。その後、内くるぶしの頂点から前方向に指をすべらせ、横にある細い腱(固く骨のように感じられる)との間の凹みを感じられる部分がちょうど中封に当てはまります。ぐっと押さえるとやや鈍い痛みを奥に感じるかもしれません。
押し方は、右足であれば右手の親指をツボにあてて、他の4指は外くるぶしと足首を支えるように固定するようにしてください。内くるぶしの骨と細い腱との間にあり、少しズンとした痛みを感じられるツボを少し左右に揺らすように、奥にゆっくり押し込むように押さえてください。場所が決まりしっかりと押さえるときには、奥深い部分に響かせるようにぐっと親指の腹に体重をかけるようにします。5秒ぐらいを目安に数回ほど繰り返してください。
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ストレッチ監修者プロフィール
ツボ・ツボの押し方監修者プロフィール
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