足の裏がつった時の対処法

投稿日:7月 1, 2017 更新日:

足の裏は全身の体重がかかる部分でもあり、つった時の痛みが強い箇所でもあります。

足の裏に限らず、つった時の対処法は

  • ゆっくりストレッチ(つった場所を伸ばす)
  • 温める

この2点になります。

温め方に関しては蒸しタオルやホカロンなどの使い捨てカイロでつった箇所を温めましょう。

他にも

  • 漢方薬を飲む
  • 足の裏ががつった時に効果的なツボを押す

という方法もあります。

それでも痛みが治まらない時には
消炎鎮痛剤などを使うなどして対処しましょう。

ここでは、足の裏がつった時のストレッチの方法と足の裏がつった時に効果的なツボとツボの押し方を紹介します。

足の裏・土踏まずがつった時のストレッチ

土踏まずには、短母趾屈筋(たんぼしくっきん)、母趾内転筋(ぼしないてんきん)、母趾外転筋(ぼしがいてんきん)があります。
グローバルマッスルである母趾外転筋がつることが多いと考えられます。
この筋肉はかかとの内側から親指の付け根の後面に付着しています。
椅子や床面に座って、膝を曲げて足を組み、片手で足首を90度に保持したまま、反対の手で5本の指をしっかり(足の甲と指が90度)手前に曲げると伸ばすことができます。足の裏がつった時にはこのストレッチを試してみてください。

足裏・土踏まずがつった時のストレッチ

足の裏がつった時に効果的なツボ

足は合計28個の小さな骨で構成されており、ひざ下から続く大きな筋肉、足の指を曲げたり伸ばしたりする筋肉が複雑に絡み合っています。特に足の裏はこれら多くの筋肉が足のそれぞれの骨についていることに加え、全身の体重を支える部分で負担がかかり、つった時の痛みが強く、深く感じられることもあります。

湧泉(ゆうせん)

湧(わ)く泉(いずみ)と読むことができるように、水が噴水のように湧くという意味があり、エネルギーの湧くところとされているツボです。足の少陰腎経という経絡上に位置しており、この経絡はこの湧泉から始まり、胸の鎖骨の下まで続きます。疲れた時に押すと、名前の由来のようにエネルギーが湧いてくると言われています。つりやすい土踏まずの上縁にあるため、つった部分に対して直接刺激をあたえられるツボです。疲れやすいと感じる時にもオススメです。

湧泉位置

足の裏を軽く丸めた時にできる真ん中より少し上の凹んだ部分

場所は、足の裏を軽く丸めた時にできる真ん中より少し上の凹んだ部分にあります。足の裏を三等分した上から1/3のところにあり、土踏まずの上辺に当たるところにあたります。押さえると、ふわりとした軽く心地よい感覚のある部分です。比較的分厚い土踏まずから少しずつ足が薄くなっていく部分にもあたるので、刺激が足の甲や全体に伝わりやすくなっています。

押し方は、軽い圧のマッサージを行うのであれば、床やベッドなどの上に座り、刺激を与える方の膝を立てて、足の裏を自分と反対側に向けるように足首が90度になるまで曲げて、ツボを人差し指や中指などで自分の体の方へぐっと押さえる方法があります。つった時にはこの体勢が楽かもしれません。より強い刺激を与えたい場合には、あぐらをかくように膝を倒して座り、親指で押さえます。親指をツボに置いて、上半身の体重をかけるように2-3秒深く押さえてみましょう。足の裏は皮膚が分厚い部分になりますので、指で押さえる分には多少強い刺激でも大丈夫です。

湧泉 押し方

あぐらをかくように膝を倒して座り親指で押す

然谷(ねんこく)

上記の湧泉と同じ、足の少陰腎経の経絡上で湧泉の次の2番目に位置しています。然谷は、別名で龍淵とも呼ばれており、足の内側に当たる部分を龍が淵に横たわっている様子に例えられています。足裏がつった時に、つったと直接感じ取りやすい部分でもあります。「気血」が出入りするところとされていて、末端からエネルギーが巡り、最終的に体の深部に入っていくとされる東洋医学的な考えにおいて、大切なツボとされています。

場所は、内くるぶしの斜め下、前方にあり、土踏まずの踵よりの方にあります。足の内側から見たときに見える部分になり、やや凹みがあり押さえると足全体にじんわりとした心地よい刺激が感じられる部分になります。足の指までつながる筋肉が走行している部分にも当たりますので、ツボの周りにも効果が伝わるよう広い範囲をツボととらえても問題ありません。

然谷 ツボ 位置

内くるぶしの斜め下前方にあり土踏まずの踵よりの方

押し方は、床やベッドなどに座り、あぐらをかくような体勢で内くるぶしが見える状態になるよう膝を倒して曲げます。親指でツボを押さえたら上半身の体重全体をかけるように2-3秒押さえます。上記の湧泉同様、しっかりとした刺激でも大丈夫です。他にも、押さえながら少しゆらゆらと親指を動かすと、周りの筋肉にも刺激が伝わります。

然谷 押し方

押さえながら少しゆらゆらと親指を動かすと、周りの筋肉にも刺激が伝わります。

失眠(しつみん)

この失眠は、湧泉や然谷が十二経絡ある正経という基本の経絡上に位置しているのに対して、奇経(きけい)と呼ばれる経絡上には位置していない特別なツボとなっています。眠るという文字が入っているように、睡眠に関係するツボで眠れない時にお灸をするとよく眠れると言われている有名なツボです。足裏がつった時の中心的な筋肉は、母趾外転筋となりやすいのですが、この筋肉は踵の骨から始まっており、失眠はかかとの真ん中に位置していることもあり、覚えておくと良いツボです。睡眠時には副交感神経が優位になる状態となりますが、つった時には交感神経が働くこともあり、自律神経の観点からも重要なツボです。また、足底筋膜と呼ばれる足裏にある筋膜も、かかとから足の指に向かって広がっているためつった時に、より幅広い部分に刺激を与えられます。

場所は、かかとのちょうど真ん中にあります。足裏の中でも非常に皮膚が肥厚している部分にあたるので感覚は鈍くなっています。心地よさが欲しい場合や、足底筋膜をとらえるために、ツボのある場所よりも少し土踏まずよりを刺激してもokです。

失眠 位置

押し方は、床やベッドに座りあぐらをかくような体勢で足裏が見えるようにして、押さえます。親指でぐっと上半身の体重をかけるようにして押さえてください。皮膚が分厚い部分になるので、湧泉と然谷も合わせてゴルフボールなどを足裏に置き、立った状態でコロコロと刺激するのもオススメです。

失眠 押し方

ゴルフボールなどを足裏に置き、立った状態でコロコロと刺激する

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