太ももの前側はふくらはぎと比較して、つる頻度としては多くない方です。しかし、筋肉が広範囲にわたっているため、つったように感じる部分が広く、辛いものです。
太ももにに限らず、つった時の対処法は
- ゆっくりストレッチ(つった場所を伸ばす)
- 温める
この2点になります。
温め方に関しては蒸しタオルやホカロンなどの使い捨てカイロ
でつった箇所を温めましょう。
他にも
漢方薬を飲む
太ももががつった時に効果的なツボを押す
という方法もあります。
それでも痛みが治まらない時には
消炎鎮痛剤などを使うなどして対処しましょう。
ここでは、太ももの前側がつった時のストレッチの方法と足の指がつった時に効果的なツボとツボの押し方を紹介します。
太ももの前側がつった時のストレッチ
太ももの前にあるのは大腿四頭筋(だいたいしとうきん)です。
この筋肉はさらに大腿直筋(だいたいちょっきん)、内側広筋(ないそくこうきん)、中央広筋(ちゅうおうこうきん)、外側広筋(がいそくこうきん)の4つに分けることができます。
このうち大腿直筋のみがグローバルマッスルです。
立った姿勢で行う前脛骨筋のストレッチ姿勢で、さらに膝を後方に引いていくと伸ばせます。
太ももの前側がつった時に効果的なツボの位置と押し方
太ももの前側には大きく縦に長い4つの筋肉からなる大腿四頭筋があり、膝から下を伸ばしたり、太ももを曲げたりしています。前側にある大腿直筋は、特にその両方の動きをするため、特につりやすい部分になります。大腿直筋は、そけい部から膝まで走っているため、太ももがつった時には、この筋肉に近い部分にあるツボを中心に刺激をして、太もも全体に働きかけるように意識すると良いでしょう。
髀関(ひかん)
髀(ひ)は大腿骨(太ももの骨)、関は文字の通り関節という意味があります。足の陽明胃経という目の下から足までつながる長い経絡上にあるツボで、大腿直筋の始まる部分にあたります。大腿直筋のほかにも、縫工筋と呼ばれるあぐらをかいたときに目立つ細長い筋肉、大腿筋膜張筋と呼ばれるそけい部の外側から太ももの横に広がる膜状の筋肉が始まる部分でもあるため、この髀関を刺激することで太ももにある多くの筋肉にアプローチしやすくなります。
場所は、そけい部の外側にある大きくボコッと突き出した骨のすぐ下にあり、凹みの感じられる部分にあります。複数の筋肉が始まるところにあたり腱が多く存在している部分になるので、やや硬く感じられます。
押し方は、刺激を与える方と同じ側の手(右太ももなら右手)の親指をツボに当ててほかの4指を支えるように太もも外側にそっと置き、クルクルと小さな円を描くように軽く押します。痛みを感じないよう二、心地良い程度の強さで行ってください。
箕門(きもん)
太ももの内側の真ん中よりやや上、大腿直筋と縫工筋のキワにあるツボでその奥には内側広筋があります。箕(き)とは中国古代の星座の「箕宿」からとった文字で、太ももの内側の様相がこの星座に似ていることから名前がつけられています。足の太陰脾経という足の内側から胸まで続く経絡上に位置しており、ホルモン、婦人科系に関する治療でよく使われるツボが多い経絡となっています。
場所は、膝のお皿の内側で上辺の角から、手を横に置いて2つ分ほど上の筋肉の筋肉の間のへこみを感じられる部分にあります。正確には、親指以外の指10本ほど上となりますが、親指も1本と考えて、左右の手を横向きにして並べて測ると探しやすいです。やや分かりづらいかもしれませんが、ツボの場所は随時動いているとも言われているので心地よさを目安にしてみるのも良いでしょう。
押し方は、膝を曲げて太ももを倒した状態で、刺激を与えたい方の脚と同じ方の手の親指でツボを押さえます。他の4指は太ももを包むように支えます。筋肉がしっかりと感じられるところですが、少しへこみがあり、押すと心地よく感じられます。2-3秒ずつぐっと押さえては離すという動きを繰り返してください。上下縦のラインに経絡が走っているため、筋肉に沿って上下移動させながら刺激しても良いでしょう。
伏兎(ふくと)
伏兎は、太ももの前側にある大きな筋肉である大腿四頭筋のふくらみが、兎(うさぎ)が伏せている様子に似ていることから名付けられています。膝の外側から少し上、太もも全体で見るとだいたい下1/3 ほどの場所にあります。大腿直筋の外側、筋肉のキワにあり、胃の症状に効果のあるツボが多い足の陽明胃経の経絡上に位置しています。伏兎は、太ももの筋肉の張りや痛み、しびれや冷えなどに効果があると言われています。
場所は、膝の骨の外側、上辺の角から指6本上の太ももの外側にあります。測るときに親指以外の4指と、人差し指と中指を使用すると探しやすいです。縦に走る2つの筋肉と筋肉の間の少しへこんだところに位置しています。箕門と同じく、やや場所が分かりにくいかもしれませんが、筋肉が多い部分ということもあり、おおよその場所をとらえて広範囲にわたってツボ押しをしても大丈夫です。
押し方は、刺激を与えたい方の足と同じ手の4指で、膝裏から少し上を支えて、親指でツボを押さえます。伏兎は太ももの外側にあるため、箕門よりやや硬く感じられるかもしれません。経絡が縦に走っているので、1-2秒ずつ短時間で押さえて、場所を上下させながらツボを押さえると効果的です。伏兎のツボがある場所の付近は筋肉が多いので、太ももの筋肉をほぐすためにも有用です。
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ツボ・ツボの押し方監修者プロフィール
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