腰痛と足のつり(こむら返り)【保健師・看護師執筆】

投稿日:4月 8, 2017 更新日:

腰痛が原因となり足がつることもあります。一言に腰痛といっても、いくつか種類がありその原因や治療の方法も異なってきます。ここでは足がつるこむら返りと関連のある主な腰痛である脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、変形性腰痛などを取り上げて説明しています。



腰痛と足のつり(こむら返り)の共通点

腰痛と足のつり(こむらがえり)には共通点があります。その発症の要因が共通しているのです。

大きく分けると

  1. 骨格のゆがみ
  2. 筋力の低下
  3. 血行不良

の、3つに分けることが出来ます。

脚のつり(こむらがえり)は腰から下の筋肉(下肢筋群)が関節や骨盤の緩みによって膨張したり硬直することと深い関係があります。また骨格のゆがみによって筋肉のつき方にもゆがみが生じます。本来ならば緊張しない筋肉が必要以上に緊張して膨張してしまい、その反動で激しく元に戻ろうとする筋力が過度に収縮することで脚がつることもあります。これは無意識に起こる筋肉の運動で「不随意運動」といいます。無意識に起こることですからどうすることもできません。

また腰回りの筋肉が衰えたり、骨盤から腰椎にかけて何らかのゆがみ或いは変性があると、血の巡り(血行)が悪くなります。血流が悪くなると脚先への栄養が供給されにくくなり、必要な栄養素であるミネラルやビタミン(特にビタミンB1)、タウリンが不足してしまいます。これらが原因となり脚がつることも多いのです。

そして同時に腰痛の原因にも同様のことが言えます。腰痛の原因は基本的には老化による疾患が多いため、腰痛を訴えて整形外科に受診をしても、軽い痛み止めを処方されたり湿布を出される方は多いかもしれません。骨や組織の変形によって外科的な処置が臨まれない限りは、積極的な治療はありません。

では腰痛が症状としてあらわれる疾患にはどのようなものがあるのでしょうか。脚のつりにも関連している疾患をあげていきます。

腰部脊柱管狭窄症と足のつり

背中の中心に首から腰にかけてゴツゴツしている骨が脊柱(椎骨)です。小さなブロックのような骨が33個(或いは34個)で体幹(身体)の基礎を形成しています。その中でも腰の位置にある椎骨は5個あります。これを腰椎といいます。

腰椎は他のものと比べると非常に大きく丈夫にできています。体を支えるために重要な役割を果たしています。この脊柱には丁度真ん中が空洞になっています。椎孔(ついこう)といい、この穴の中を太い神経や血管が走っており、脳と下肢のパイプのようなイメージです。この骨と骨の間には椎間板というクッションの役割を果たすゴムのような板があります。そして太い神経や血管を守っているのが、脊柱管となります。この脊柱管が椎間板の突出によって刺激されたり、脊柱管を取り囲む組織の退行性変性(老化)により脊柱管が狭くなり、神経を圧迫して引き起こされるのが腰痛や脚のしびれです。

この疾患には特徴的な症状があります。長い時間歩くと腰痛や脚のしびれがひどくなり歩けなくなりますが、しばらく休むとまた歩けるようになります。これを「間欠跛行」といいます。
脚がつってしまうのは、この脚のしびれと関連していると思われます。

椎間板ヘルニアと足のつり

腰部脊柱管狭窄症のところでもご説明しましたが、 人の身体は脊柱が支えています。椎骨の間にはクッションの役割を担う椎間板があります。この椎間板のおかげで私たちは背骨を自由に動かすことができます。この椎間板がないと痛みが激しく自由に動かせる範囲(可動域)が狭くなります。また「ヘルニア」とはラテン語で「突出」という意味です。身体の中の臓器や組織が正常な位置から脱出した状態を意味します。

椎間板が突出している状態が椎間板ヘルニアであり、突出した椎間板の一部が脊髄や神経根を刺激して、腰やお尻、下肢にかけて痛みやしびれ、脚のつりが発生します。

椎間板ヘルニアもまた老化によって組織が衰えることでおこりますが、激しい運動を繰り返し行うスポーツ選手や、腰に負荷のかかる仕事についている若い年齢の方にも多くみられます。

変形性腰痛(変形性腰椎症)と足のつり

これも加齢による老化現象です。腰椎に「骨棘(こっきょく)」と呼ばれる、骨の棘ができてしまうことがあります。この骨棘によって神経が圧迫されたり刺激されることで、慢性的な腰痛を引き起こします。

また、この腰椎の変性により痛みやしびれから自由に動かせる範囲(可動域)が制限されてしまい、周囲の靭帯や筋肉への負担が大きくなります。これによって血行不良になり腰や下肢の筋肉が膨張し張りもみられることがあります。この筋肉の膨張は脚のつりにも繋がります。筋肉の膨張を解消するために筋肉が過度に収縮するためです。この筋肉収縮が脚のつりになります。

この痛みによる可動域の制限は、腰曲がりなどの姿勢になってしまうこともあります。
特徴的な症状は「下肢の痛みが片脚のみにあらわれる」ということです。

腰痛による足のつりを予防するには

腰痛と脚のつり(こむらがえり)は同時期に起こることが多いようです。先に述べました通り、共通して要因は、骨格のゆがみ、筋力の低下、血行不良です。

先に挙げた

  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 椎間板ヘルニア
  • 変形性腰痛(変形性腰椎症)

の疾患はそれぞれ老化が原因という共通点があります。骨格のゆがみも、筋力の低下も、血行不良も老化現象の一つであると言えます。
これらを軽減するためには、適切な食事と適度な運動がとても大切です。

特に腰に負担をかけずに、そして全身の血流をよくし適度に筋力をつけて維持することが肝要です。これにはウォーキングが最適です。特に腰痛は歩くことが少なくなり引き起こされることがわかっています。ウォーキングは走ることと違い、膝に負荷がかかることもありません。腰痛や脚のつりを軽減するには、全身の運動ともいえるウォーキングを強くお勧めいたします。筋力の低下を防ぐことで骨格の歪みも抑えることができますし、全身の血行が良くなることで下肢への栄養素の供給もなされます。またふくらはぎの筋力をあげると心臓への血液の戻りを良くします。

腰痛を防ぐことは良い姿勢を保ち、椎骨の退行変性を防ぐことにも繋がります。

また、脚のつり(こむらがえら)は隠れている病気のサインとも言われています。週に一度以上足がつることが数カ月継続している場合には、先程ご提示した疾患を含めて何らかの病気があるかもしれません。

腰に強い痛みが継続する場合には外科的な治療が必要なこともあります。レントゲンを撮ることですぐに診断のつくものもありますので、日常生活に大きく影響する痛みやしびれが継続する場合には整形外科の受診をおすすめいたします。

執筆者プロフィール

石毛陽子
保健師 看護師 資格有り
看護師経験 :消化器内科外科
保健師経験 :社会福祉施設、保健所(母子保健担当)、病院併設健康管理センターにて産業保健指導担当
ココナラ
にて健康相談、医療健康記事執筆サービス提供。ご依頼はココナラ内から【保健師 YWFH】まで。

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