なんだか最近、足をつることが多い...そういったことでお悩みではないでしょうか。突発的にこむら返りで起こる激痛は、その場に動けなくなってしまうほど強かったり、夜中寝ているときに目を覚ましてしまうなどとても困ってしまいますよね。
足がつる原因は様々ありますが、冷えも足のつり、こむら返りの原因となります。
足は体の末端で血液がなかなか循環しにくく、冷えを招きやすい部位ですが、冷えによる血行不良により足がつってしまう原因になってしまうことがあります。
気温が低い寒い冬はもちろんですが、夏でも冷房などが原因で頻繁に足がつることはあります。また季節の変わり目も日中と朝夜の気温差が大きいので急な冷え込みによりこむら返りがおきやすくなります。
では、そのメカニズムと対処法についてみていきましょう。
目次
そもそも「足がつる」とはどんな状態?
足の筋肉は1つの塊のように見えますが、実は細い繊維が集まってできています。これを筋繊維といいます。筋繊維が束になると「筋束」。そして、筋束が集まって筋肉を形成しているのです。
さて、足がつる原因はこの個々の筋繊維に収縮・弛緩の差があることが原因です。つまり、同じような筋繊維にみえても、収縮しているところと緩んでいるところがあるのですね。この差・ずれが刺激となって痛みを起こすのです。
こむら返りが起きるとピーンと伸びた感じになりますよね。また、しばらく時間が経過しないと、足を伸ばすことはできません。一部の筋肉が収縮してしまったことで、そのような症状が起きているのです。
冷えが原因で足がつる
では、どうして足がつってしまうのでしょうか。その原因の1つが冒頭でもお話ししたように、冷えがあります。足が冷えていると、筋肉は緊張します。寒いとき体が縮こまってしまうのと同じ状態ですね。
冷えで筋肉が緊張している状態で急に足を伸ばしてしまったりすると、筋線維の中で収縮の差が生まれてしまいます。その結果、足がつってしまうのですね。
夜中や朝方に足がつるという方は多いのですが、もちろん、一日の筋肉疲労やミネラル不足などほかの原因もありますが、夜中や朝方は気温が下がり冷えることが影響しているようです。また、寝ているときは体温も下がります。このように気温も体温も下がり足が冷えた状態になると足がつりやすくなります。
寒い夜、就寝中に筋肉が痙攣を起こし激痛が走るというのはこういったメカニズムで症状が出てしまっているのです。
体を冷やす生活習慣で足がつる
足が冷えてしまうことでこむら返りが起こることに繋がることがわかりました。では、そういった人は普段どういった生活習慣をしているのでしょうか。これからご紹介することに心当たりがある人は要注意です。
全体的に薄着である
例えば冬場。寒いと自覚していないものの、薄着であると体は冷えていきます。外出するときは防寒するけども、室内では薄着。そういった人は足を始め、体全体を冷やしてしまうでしょう。
運動不足である
運動は体全体の血液を効率よく循環させる効果があります。特に足の血行を良くする効果があります。歩くことを始め、普段からあまり運動をしないという人は体が冷えやすい状態になっているかもしれません。
ストレスが多い
筋肉の緊張はストレスによっても起こります。ストレスが多ければ血行が悪くなり、体が冷えやすくなってしまいます。仕事が忙しかったり、睡眠時間が短い。そういった人は無意識にストレスを受けている可能性が高いので注意が必要でしょう。
クーラーで冷える
夏場は暑いので冷えとは無関係のように思う方もいるかもしれません。しかし、冷房などで体が冷えることもあります。就寝中にクーラーをつけっぱなしにし体が冷えてこむら返りが起きる原因になることも十分考えられます。
冷えが原因で足がつる場合の予防法
足がつる原因が冷えである場合は、体を温めることが大切です。慢性的な冷え性の人もそうでない人も、これからご紹介するようなことを日々実践してみて下さい。
湯船につかって足がつるのを予防
体を温める方法として入浴は最も効果的です。全身の血行を良くし、リラックス効果があります。血液が循環しにくい足先まで血液を送ることができ、症状を予防することができます。
最近では、仕事の忙しさからなかなか湯船に浸かる人が少なくなっているのかもしれませんね。シャワーだけで済ますという人も多いでしょう。しかし、筋肉の緊張をほぐし、血液をうまく循環させ冷えをとるためにも、普段から湯船には浸かるようにしましょう。
運動・ストレッチで足がつるのを予防
適度な運動は体にかかっている緊張をときほぐす効果があります。それはストレッチも同様です。簡単なストレッチは、筋肉をほぐし、精神的にもリラックスする効果を与えてくれます。
運動はテニスやランニングのようなハードなものである必要はありません。少し早く歩く程度のウォーキングで十分効果があります。体が冷えていたり、緊張していると思ったら、近所を少し歩いてみてください。
腰の冷えも足のつり・こむら返りを引き起こす
足のつりなので、足だけ温めれば良いと考えがちですが、足はもちろん、腰が冷えることでも下肢の血行が悪くなり筋肉が収縮するのでこむら返りを起こす原因となります。冷え性の方は足元はもちろん、おなか回りも冷やさないようにすることで足がつる予防をしましょう。
冷えは筋肉の血行不良の原因となり、筋肉を収縮させます。そのために足がつりやすくなるのです。足がよくつる方は、他のこむら返り予防はもちろん体全体の冷え対策をしっかりすることが大切です。
足がつるのは冷えだけが原因ではない
足がつる原因は冷えだけではありません。筋肉に疲労がたまっていたり、ミネラルが足りていないといったことも考えられます。
むしろ、それらの原因が複合的に合わさって足がつるという事の方が多いのではないでしょうか?
そのため、体の冷えを改善しても症状が治らない場合は別の解決策を実施してみる必要があります。
例えば筋肉の疲労であれば、ストレッチをしてゆっくりと筋肉をほぐしてあげる必要があります。疲れているのに運動をしてしまうと、筋肉はけいれんを起こし、症状を発症してしまうのです。
また、夏場であれば、発汗等により体のミネラルが失われがちです。この時期によく足をつるという症状が起こります。こういったときは、ミネラルをきちんと補給する必要があります。
それぞれの原因によって対応が違います。原因をきちんと見極め対処するようにしましょう。
体に起こる症状は体に負担がかかっていることを教えてくれているサインです。足がつる症状は体が冷えていて、改善の必要があるということを教えてくれています。症状が出たときは、体のためにもなるべく早く対処するようにしましょう。